12/02/2007

細絡刺絡

刺絡学会主催の刺絡鍼法基礎講習会に参加中。
全4回中3回目。今回は細絡刺絡の講義と実技。
1回めは、井穴刺絡、2回目は皮膚刺絡、今度が三回目で細絡刺絡。
今回は、細絡を見つけるのが一番大変。もちろん三稜鍼を使用するので切皮も大変だった。
担当した実技の先生によると細絡刺絡は各種手技を実践してあまり効果が現れないときに最後に試してみる位の位置づけであり、それをメインにやるとドーゼがかなりあるので若い人にはともかく年配者には慎重にやるようにとの注意を受けた。

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11/30/2007

原・絡配穴と肩凝り

昨日は鍼実技の授業であった。要約は下記。

・肩凝りというと肩背部というが実際は首の部分(頸部)も含んで患者は、「肩こり」といっている場合があるのでよく問診すること。
ポイントは以下。
・両肩の肩峰を結んだ水平ラインのこりは、肝・胆の原・絡配穴を選んで刺鍼するとよい。
・頸部を中心に縦のライン(肩甲骨の内側縁に沿った部分(膏肓あたり))にこりがある場合は、膀胱・腎の原・絡配穴を選んで刺鍼。
・頚部、背部の圧痛点には、刺入深度を注意しながら刺鍼し、雀琢を行う。雀琢して鍼に生体の結合組織がからみつく感じが薄れたら抜鍼し、次の圧痛点、硬結に移動する(瀉法)
・拒按→実→瀉法、喜按→虚→補法

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11/11/2007

大人のおむつ

「介護福祉」授業では車いすでの介護実地体験があった。
最初に車いすの基礎的な仕組みを教えてもらい、段差の昇り方や坂道の注意などを実地体験した。
基礎的なことを忘れないで操作しないと腰をいためるとのこと。なるほど介護利用者を車いすの乗せたまま段差を昇るとなると疲れし、腰を痛める。きちんとティッピングレバーというものに足をかけ、グリップを握って体重を後方に移動させて車いすを浮かせる。
そうしないと車いすは動かない。

介護の側と車いすにのる利用者の側の双方の体験を実施。
利用者側になると介護者との信頼関係がないと恐怖がつのるし、車いすからの目線(自動販売機やコンビニの陳列棚)の変化がよく分かった。
車のトラフィックのない通りでの体験だったがこれが人通りの多い道や駅などの公共施設ではもっと大変だったと思う。

授業の最後に渡されたのが「大人のおむつ」。これを来月までに試着し、排尿・排便して、経験をレポートにまとめ提出せよとのこと。
テレビの宣伝でよく大人のおむつの宣伝をしているが、いざ自分で装着し体験するとなると・・・。
しかし、いずれはお世話になるのでやってみようと思うが、なかなか簡単には出せないだろう。
思いだけで時間がたつ。。。

11/07/2007

長掌筋を嘲笑すべからず!

昨日は長掌筋にパルスを通電して動かす実習だった。
長掌筋の起始は、上腕骨内側上顆、停止は、屈筋支帯、手掌腱膜。
作用は、手関節の屈曲、肘の屈曲だが、もう一つ、手掌腱膜を緊張させるという作用もある。
患者役の手を押さえながら、手関節を屈曲してもらうと横紋の位置に橈側手根屈筋と長掌筋の腱があらわれるのでその内側が長掌筋の腱。
問題はそれからで、その筋を辿っていくやりかただとうまく長掌筋を動かす筋腹を探せ出せない。
手掌腱膜を緊張させるように、手をバスケットボールを手に乗せるように、大きく開き、かつプロセスの技、アイアンクローをしてもらうことも長掌筋を探すポイントになる。むしろこのやり方の方が筋腹を探せるようだ。
いずれにしろ簡単にさがせると思ったが予想以上に手強かった。
後脛骨筋とともに手強い筋のひとつだろう。

参考=「ボディ・ナビゲーション―触ってわかる身体解剖
参考=「ボディ・ナビゲーション-触ってわかる身体解剖-[DVD]
参考=「詳解国家試験問題集はり師・きゅう師用 2008 第11回~第15回 (2008)

11/04/2007

お薦めの本-第2弾-


筋肉の起始・停止がとても分かりやすく、どう触診していったらいいかが記載されています。
また、触診を助ける抵抗のかけ方なども記述されています。
マッサージの本は、ターゲットとなる筋肉をどうゆるめるのか詳述されているので開業している医療関係者にも最適と言われています。

10/28/2007

お薦めの本

糖尿病になるとなぜのどが渇くのか

糖尿病になると何故のどが渇くのだろうか

血糖値が高くなってくるとということは血液中にブドウ糖が増えてきているということ。
血液中にブドウ糖が増えると、浸透性が高くなる。そうなると浸透圧のバランスをとるために、
水分を多くとることにより、浸透圧を下げようと、体が反応する。
その結果として「のどが渇く」という症状が現れる。
いくら水を飲んでも、のどが渇いてしかたがないという場合は、さらに注意が必要。

上記の症状として更に多尿になります。これは水分の摂取が多くなりその結果として多尿となります。

10/14/2007

衛気と肺

■衛気
衛気とは、後天の精から得られる陽性の気(水穀の桿気)のこと
脈外を素早く巡る。
特に体表近くで活動し、肌膚を温め(体温保持)、腠理を開闔(そうりをかいごう)(皮膚の収縮と弛緩)し、外邪に対する防衛的な役割をする。

■肺の役割
衛気と津液は、肺の働きで全身に散布される。
心が血を全身に巡らせるように、肺が気を全身に巡らす。
肺は、陽性の気(宗気、衛気)、特に衛気と津液を巡らせることにより、皮毛に潤いを与え、これを養う。

★考察
皮膚がかさかさ → 津液が足りない(作れない、消耗しすぎ)
作れない → 臓腑の力が弱い → 力を与える
消耗しすぎ → 熱により消耗している → 熱を抑える

・肺の力が弱いと衛気や津液を全身に巡らすことができない → 肺の力を強くする
・水穀から津液を作り、肺に送るのは脾 → 脾を活性化する
 (運化、昇清、統血)
・肝が血を各臓器にうまく運ばないと肺も脾も弱くなる(蔵血、疏泄) → 肝を活性化する。

このように考えると、力が足りない部分に対しては、
 肺 → 兪土穴(太淵)   脾 → 兪土穴(太白)  肝 → 経金穴(中封)

熱を抑えるには、火穴?

9/07/2007

BMI=22

22がいわゆる標準だそうです。
といっても統計的なものでこの辺が健康だということ。
残念ながら26ですので18%もアップしています。

相変わらず、食欲だけは旺盛です。毎回の食事のおいしいこと。
それも炭水化物系がすきなので、全ては皆エネルギーとなり、1日の必要なエネルギー以上のものは脂肪となり蓄えられる結果、下腹おでぶの体型となっています。

食欲を抑える経穴はなんであるだろうか?

5/23/2007

電気パルスだ!

昨日は、左右の大腿二頭筋(長頭)に2寸の鍼を刺して電気パルスをあてる実技を行った。
筋を探り当てて目的の筋に刺鍼が成功すれば予定通り大腿二頭筋がぷるぷるするはず。
坐骨結節(起始)から腓骨頭(停止)までの間がぷるぷる。
結構難しいのは、半腱様筋に刺し間違うこと。うつぶせで下腿を屈曲してもらい、そこに手で抵抗をかけて筋肉を出させ、確認しながら刺鍼をすればいいのだが理屈は分かってもうまくそこに刺鍼できずぷるぷるしない。自分の太もも後面に何鍼がぷすぷすと刺されてようやくぷるぷる!
痛くはないがたかが筋肉、されど筋肉の難しさを感じだ。修行あるのみか (T_T)

5/21/2007

鍼の鎮静作用

学校の授業で、左手の合谷に刺鍼し、5分間の電気パルスを与え、他の部位(偏歴、温溜、地倉など)に楊枝で痛みを与え、痛みの感覚がどうなるか刺鍼前と刺鍼後を比較した。
実験的にはかなりの主観がはいり、正確性、再現性という観点では不十分であったが、痛みを麻痺させるといった効果はあるのではないか、という思いを抱かせるには成功したと思う。

痛みをどう表現するか(主観的な申告ではなく)で客観性が著しく異なる。
たとえば、刺激による神経の活動電位を測定するとか。

痛みの与え方をいかに均等にするかでも異なるだろう。
皮膚面への圧力を均等にする装置を用意し、圧力を一定にしながら刺激するとか。

いずれにしろ論理的な実験スタイルで測定することが学術的にはアピールするだろうと思った。
再現性あるスタイルを確立し、実験数を多くこなせば確定的に効果ありと断定できると想像する。

5/10/2007

五兪穴の主治

井 → 心下満:みぞおちが痛む
榮 → 身熱:体に熱があって、のぼせている
兪 → 体重節痛:体が重く、節々が痛む
経 → 喘咳寒熱:気があって、熱が上がったり下がったりする
合 → 逆気而泄:のぼせている状態

4/27/2007

脳神経12対を語呂で覚える

脳神経12対の語呂

★「嗅いで視て動いて滑って三転し、顔打ち,絶命、福絶か」
  ^^^  ^^ ^^ ^^ ^^^^ ^^^^^ ^^^^ ^^^^
  (1) (2) (3) (4) (5)(6) (7) (8) (9)(10) (11)(12)

1.嗅神経(感覚)
2.視神経(感覚)
3.動眼神経(運動)(副交感)
4.滑車神経(運動)
5.三叉神経(混合)
6.外転神経(運動)
7.顔面神経(混合)(副交感)
8.内耳神経(感覚)
9.舌咽神経(混合)(副交感)
10.迷走神経(混合)(副交感)
11.副神経(運動)
12.舌下神経(運動)

★童顔の舌に迷って、服交換(ロリコンのおじさんをイメージ)
 動眼神経、顔面神経、舌咽神経、迷走神経は、副交感神経です。

---(^_^;)---

4/15/2007

東洋医学の三大古典と鍼灸の三大古典

(1)東洋医学の三大古典といえば↓
皇帝内経
神農本草経
傷寒雑病論(張仲景)

(2)鍼灸の三大古典といえば↓
素問
霊枢
難経(扁鵲)

天地人三才思想

天の陽気と、地の陰気とが調和することによって、人の気が生成されるとする思想。
東洋医学では、人体の部位や体表からの深さとの相応に用いることが多い。

問題

(1)「人の生は気の聚りなり、散ずれば死となる」と唱えた人物は誰か

荘子

(2)「人体を小宇宙となす」とは、どういう意味か

人の生命体を大自然の一環としてとらえる見方に基づき、人の内部の仕組みも一つの小自然(小宇宙)ととらえる