7/14/2011

夏でも心筋梗塞や脳梗塞に気をつけて!

日本人の死因のトップ3は、何だと思いますか?
その3つとは、悪性腫瘍(がん)、心疾患、脳血管疾患といわれています。
心疾患は、心筋梗塞、脳血管疾患は、脳梗塞が大きな割合を占めています。
そして、これらの疾患は、冠状動脈や脳動脈などの血管を血液の塊「血栓」によって詰まることで引き起こされます。

2011年7月13日に日本ナットウキナーゼ協会が「夏の血栓症」に関して Web でアンケート調査を実施し、結果を発表しました。
それによると、夏の「暑さにより発症する病気で、気をつけているものはありますか?(複数回答)」の質問では、熱中症が最も多く66.5%(532人)を占め、血栓症を気をつけていると答えたのは僅か9.6%(77人)だったそうです。

平均気温が32度に上昇すると脳梗塞での死亡率が、平均気温27~29度の場合に比較して、1.66倍になるとの海外の研究報告もあるそうです。
これは、大量に汗をかくことで、血液中の水分が減り血栓ができやすくなることが主な原因と考えられます。

予防対策:

夏血栓の予防には、普段からこまめに水分補給をすることが重要ですが十分に補給できていますか?

成人の体は1日約2.5リットルの水分が必要で、そのうち食事や代謝から摂取できる水分は1日約1リットル~1.3リットル。
残りの1.2リットル~1.5リットルは、飲み物から摂取しなければなりません。

暑くなると、どうしてもビールなどのアルコール類を飲みたくなりますが、アルコールには利尿作用があり、喉が渇いている時に飲んでしまうと、体内の水分が奪われて血栓症になりやすい状態を作ります。

また、単に水分だけでなく、水分と共にナトリウムなどの体のイオンバランスにとって無くてはならない成分も失われます。
市販されているイオン飲料なども上手に活用して血管内の血栓化を防ぐことも重要ですね。

-----
「がん」と「癌」:
「がん」と「癌」は厳密には、その意味するところが異なります。
「がん」は英語のcancer、「癌」はcarcinomaに相当します。
つまり、「がん」は「癌腫」・「肉腫」や白血病・リンパ腫などの血液系の病気も含む悪性疾患一般の総称として用いられるますが、「癌(癌腫)」は、肺癌・胃癌・大腸癌・乳癌など上皮性の悪性腫瘍のみに限定して用いられ、肉腫や白血病・悪性リンパ腫は含まれません。

7/04/2011

ピラニアの必要性

最近、猪瀬直樹著「突破する力」 を読んでいる。
その中で、台湾からのウナギの稚魚を船で輸入するとき、ただ単に、ウナギの稚魚を水槽に入れて運ぶだけでは、大半の稚魚はくたびれて死ぬが、その中にピラニアを1匹いれておくと、稚魚は食べられまいと必死でアドレナリンを出し、結果、多くが生き延びるとの事例を出していた。
これは、「和を貴ぶ先にまっているもの」としての事例である。
皆が平等で富が配分されるとしたら、国民は働く意欲を失うし、努力や改善をする意味がないとなって国が滅びる。いい例が旧共産圏諸国である。

この事例を針や灸に適用するには乱暴かもしれないが、針や灸も生体にわずかな傷をつけることで刺激を与え、その傷を復旧しようとする生体の反応を利用するという意味では似ていると私は思う。

一時的には、針や灸で軽微な損傷が生じるが、その損傷を直すプロセスの中で、血管が拡張し、その結果、こりや痛みを起こしている部分の老廃物を流し去る、こりを解消するということになる。

針や灸は、その意味ではピラニア的だと思うと不思議な気がする。