3/31/2010

平成21年度(第18回)はり師・きゅう師国家試験結果

平成21年度(第18回)はり師・きゅう師国家試験結果が発表された。
第17回と比較して合格率は下がったようだ。
また、柔整師と比較しても合格率が下がっているのが今回の特徴だといえる。
この傾向は続いていくのだろうか。

平成21年度(第18回)はり師国家試験結果
 受験者数:5,283人 
 合格者数:3,990人 
 合格率 : 75.5%(78.7%)


平成21年度(第18回)きゅう師国家試験結果
 受験者数:5,262人
 合格者数:3,939人
 合格率 : 74.9%(78.4%)

詳細は、財団法人 東洋療法研修試験財団を参照してください。

ちなみに、柔整師の結果は以下の通り。

受験者数 合格者数 合格率
7156名   5570名  77.8%

第18回柔道整復師国家試験の合格基準

 1.必修問題については、配点を1問1点、合計30点満点とし、24点以上を合格とする。
 2.一般問題については、配点を1問1点、合計200点満点とし、得点が120点以上を合格とする。
 3.必修問題および一般問題のいずれも合格基準を満たしている者を合格とする。

   総得点(必修)   24点以上 /  30点
   総得点(一般)  120点以上 / 200点


3/17/2010

円皮鍼の効果は抜群!

3月13日、岳友会の友人と日光の戦場ヶ原をスノーシュー(西洋かんじき)を履いてトレッキングをしてきました。
早朝5時40分発の電車にのり、日光駅からバスで現地の三本松停車場についたのは10時頃。
それから、スノーシューをレンタルし、いざ戦場ヶ原の赤沼入り口からトレッキング開始。
光徳牧場入り口まで約3時間半を歩いた。
事前に陽陵泉、外膝眼、内膝眼、犢鼻、梁丘、風市に円皮鍼を貼っておいたが、効果抜群。
平常ならば長時間歩いていると膝周りに違和感や痛みを生じるのだが、今回はまったく感じることはなかった。
むしろ、慣れないスノーシューのせいで、かかとに大きなマメができ、それがトレッキング後半で片足だけ皮が破れてかなり痛かったのは想定外。
中禅寺湖で白濁湯の日帰り温泉に入ったが、温泉が相当に染みて痛かったのはいうまでもない。

3/11/2010

結膜炎にかかりました!

どうも月曜日あたりから目の白目の部分が充血していた。
どうせ、朝早くおきるからだろうし、飲んで帰ったからだろうというぐらいにしか考えていなかった。
しかし、鏡で自分の目をみてびっくり、あわてて眼科医にいった。
結膜炎は、ウィルス性や細菌性、アレルギー性等に起因するものがある。
眼科医にいったところ、結膜炎だろうということで天眼液を処方された。
本来なら、原因菌を判別して、対応する処方をするのだろうけれど、ちょっと見ただけでの処方だから効くのか効かないのかわからない。
結膜炎というのは「はやりめ」ともいわれ、一般的らしい。
そうするといつ感染したかわからないが、おそらく発病するかしないかは、免疫力の差だろうと思う。
そうなると日ごろから、免疫力を高めないといけない。
鍼灸師は、体が資本。がんばろう!


3/04/2010

古代中国の臓腑観

似田敦先生(あんご針灸院)がブログの中で古代中国の臓腑観ということで見解を述べておられた。
もともとは、「漢方の認識 増補 (NHKブックス 100)」から引用されたものだが、興味深かったので紹介させていただく。
これによると、心包は心を覆い、肺がそれを覆う、そのセットの下に、小腸があり、小腸を三焦が覆い、その小腸・三焦ペアを大腸が覆う。
肺、大腸は、五行でいえば、金、心・心包、小腸・三焦は、五行でいえば火となる。
イメージ的には、金を火であぶるという、金の精製工場がイメージされる。
さらに、その精製工場の横に、燃料を供給する、脾・胃が位置づけられ、精製工場から生成された物質を利用する、肝・胆が出力側に存在する。
また、腎・膀胱は、精製工場からの廃棄物を処理する臓器として位置づけられると解説されている。
こう考えると、古代ヨーロッパの錬金術と古代中国の臓腑観がオーバーラップし、非常に分かりやすいし、また理解し易いのではないだろうか。
興味深い。

3/02/2010

解答速報

第18回国家試験の解答速報掲載サイト。
解答だけですが、ここで参照できます → 解答速報サイト



3/01/2010

鍼治療で死亡事故

ちょっと古い話だが、2010年1月16日に「大阪・池田市ではり治療(鍼治療)後に女性が死亡」という放送が流れた。
54歳の女性が前年から鍼治療を受けていたが、12月15日、はり治療後、突然に具合が悪くなり、翌日、低酸素脳症で死亡した。
問題の治療院は、「メイプル鍼灸(しんきゅう)整骨院」で、2008年4月より、柔道整復師の免許を持ち、はりの専門学校に通う容疑者(26歳の元副院長)に治療させていたという。
はり治療をした際に、肺を数カ所傷つけた疑いがあるみられている。
2月24日に院長と施術をした元副院長が逮捕された。

鍼灸治療が国家資格となっている意味は、きちんとした知識が無ければ、危険があるということにもある。
その為に、東洋医学だけでなく、解剖学や生理学を学び、衛生や消毒などの知識も習得する。
そのような知識がないものが施術することは、「あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師等に関する法律違反」だけでなく、相当に危険を伴うことを理解しなくてはならないと思う。
一方、臨床経験については、現在の制度では不足している感は否めない。
実際の臨床現場での臨床経験が必要だ。
その為には、適切な指導・管理の下、臨床経験をさせる制度・仕組みが求められている・

いずれにしろ、背部の、特に、膏肓あたりなどは、表皮から肺へ厚みが薄いので注意が必要なのはいうまでもない。