6/19/2008

事故を防ごう

鍼灸の治療にはヒヤリ・ハットするような事故が考えられる。
下記は、「ハインリッヒの法則」といって、事故を防ぐにはどうするかを示唆する。

ハインリッヒの法則:
「1件の重大事故の裏には29件の軽微な事故が起きており、29件の軽微な事故の裏には300件の事故寸前のヒヤリ・ハットするような危険な体験がある。」

逆にいうとヒヤリ・ハットするような経験をまとめ、これを防ぐことで重大事故を引き起こさないようにすることができる、ということ。
施術師として心に留め、実践することが必要だと思う。

6/18/2008

語呂

なかなか覚えられない季肋部付近の経穴の語呂を考えました。

★今日中に効く証はいい!
京門 12肋骨 期門 9肋骨 章門 11肋骨!

京門(胆経)
 第12肋骨前端下際に取る。
期門(肝経)
 第9肋軟骨付着部の下際に取る。
章門
 第11肋骨前端下際に取る。

参考書 → 藤本蓮風 経穴解説

6/13/2008

膝痛の治療

一発芸の続き・・・
「膝痛の痛みに健側あるいは患側の肘に置鍼で治療」

ポイント:
・膝周りのどこが痛いのか分からなくても治療が可能。
・経絡、経穴を気にしなくて良い
・鍼の遺感覚には肘頭付近に治療者の手を当てて温めるか、少沢(小腸経)に接触鍼で取る。

刺鍼部位など:
・健側あるいは患側(実技の先生はまずは健側から試してみると良いとのこと)
・上腕骨外側上顆と肘頭の間の陥凹部
・肘頭から手指側に向かって刺鍼
・得気を得る
・置鍼のまま、膝の屈伸などを行って貰う。

肩こり治療

肩こり治療の一発芸
・罹患部位の反体側の丘墟に置鍼(得気を得るようにする)

丘墟(胆経) -原穴-
 外果の前下方、足部を外転背屈し、最も陥凹するところに取る。

デモでは、かなりの効果あり。鍼の本数も少なく、患者様、治療者双方にお得かも・・・

6/05/2008

実技

3年生にもなると週に4回実技の授業がある。
それはそれで結構なことだと思うが白衣を洗濯する時間がないので臭くなる(^_^;)

昨日の実技では先生が一発芸を見せてくれた。

肩こり(肩井付近のこり)
 これを反対側の丘墟に刺鍼することで解消!
 0番か1番の鍼を使用。

ぎっくり腰
 これはどこに刺したのだろうか。夢中で見てたがすっかり忘却 (>_<)

いやぁ、鍼は効きますねぇ。実感の日でした。

6/02/2008

五十肩関連の検査項目と方法

五十肩の検査です。
肩まわりの症状がでたとしても必ずしもいわゆる五十肩と称するものと、疾患の原因が明確であり、その為に症状がでたものとを切り分ける必要があります。
原因が明らかな場合は、バスケット名としての五十肩(肩関節周囲炎)ではなく、妥当な疾患名がつき適正な処置が施されます。

(1)ダウバーン徴候
■陽性の場合:三角筋下滑液包あるいは肩回旋腱板損傷が考えられる。
■検査方法:
患者の肩関節を他動的に90度外転することによって肩峰下部の圧痛が消失する。
三角筋下滑液包あるいは肩回旋腱板損傷のときにみられる徴候であり、肩関節を外転することで三角筋が収縮され、患部の圧迫がとれるからである。

(2)ペインフルアーク徴候
■陽性の場合:棘上筋腱損傷が考えられる
■検査方法:
患者の肩関節を他動的に外転していくと、30~110度の範囲で疼痛が強く、さらに外転すれば痛みは消失する。
最大外転位からしだいに上腕を体側に下げていくと、110~30度の範囲で再び疼痛が出現する。

(3)ヤーガソンテスト
■陽性の場合:上腕二頭筋長頭腱の腱鞘炎が考えられる。
■検査方法:
検者は患者の肘を90度屈曲させ、前腕を回内位で保持する。
患者は検者の力に対抗して前腕を回外させる。
このとき肩関節部に痛みが生ずるものを陽性とする。

(4)上腕二頭筋長頭腱伸展テスト
■陽性の場合:上腕二頭筋長頭腱の腱鞘炎
■検査方法:
検者が患者の肘を持ち、肘関節伸展位で上肢を後方に挙上させていき肩関節部に痛みが生じたとき、腕の力を抜いて肘を屈曲させると疼痛が消失するのと陽性とする。

五十肩と膝関節症のチェック

五十肩は文字通り、40歳~50歳代の方が多く罹患する疾患です。
原因は不明(原因が分かっているものは妥当な疾患名が付く)で整形外科に受診すると「肩関節周囲炎」ですねと言われます。
罹患すると日常生活にかなり不自由になるので日頃よりチェックしておきたいものです。
以下は、ポイントです。
思い当たる項目にチェックをしましょう。チェックの数で五十肩になる可能性が分かります(^_^;)

■五十肩チェック&チェック
(1)鞄や荷物はいつも同じ手で持つ
(2)掃除の時は足よりも手を多く動かす
(3)同じ姿勢を長く取ることが多い
(4)運動など体を動かすことがあまりない
(5)鏡に全身を映す機会が少ない
(6)座ったまま後を振り向くとおしりがずれる
(7)左右の肩の高さが違う
(8)以前は背中に手が届いたのに今は届かない

チェックの診断結果
6-8 赤信号
3-5 黄色
0-2 青信号

同様に膝まわりのチェックもしておきましょうね。↓↓↓

■変形性膝関節症チェック&チェック

(1)最近太り気味である
(2)仕事柄思いものを持つ
(3)O脚またはX脚だ
(4)通勤途中に階段や坂道が多い → 下りが膝に負担がかかる
(5)過去に足腰を痛めたことがある
(6)屈伸運動をすると膝がコキコキ音がする
(7)膝に腫れがある
(8)朝起きると膝に違和感がある

5-8 赤信号
3-4 黄色
0-2 青信号