11/30/2007

原・絡配穴と肩凝り

昨日は鍼実技の授業であった。要約は下記。

・肩凝りというと肩背部というが実際は首の部分(頸部)も含んで患者は、「肩こり」といっている場合があるのでよく問診すること。
ポイントは以下。
・両肩の肩峰を結んだ水平ラインのこりは、肝・胆の原・絡配穴を選んで刺鍼するとよい。
・頸部を中心に縦のライン(肩甲骨の内側縁に沿った部分(膏肓あたり))にこりがある場合は、膀胱・腎の原・絡配穴を選んで刺鍼。
・頚部、背部の圧痛点には、刺入深度を注意しながら刺鍼し、雀琢を行う。雀琢して鍼に生体の結合組織がからみつく感じが薄れたら抜鍼し、次の圧痛点、硬結に移動する(瀉法)
・拒按→実→瀉法、喜按→虚→補法

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11/11/2007

大人のおむつ

「介護福祉」授業では車いすでの介護実地体験があった。
最初に車いすの基礎的な仕組みを教えてもらい、段差の昇り方や坂道の注意などを実地体験した。
基礎的なことを忘れないで操作しないと腰をいためるとのこと。なるほど介護利用者を車いすの乗せたまま段差を昇るとなると疲れし、腰を痛める。きちんとティッピングレバーというものに足をかけ、グリップを握って体重を後方に移動させて車いすを浮かせる。
そうしないと車いすは動かない。

介護の側と車いすにのる利用者の側の双方の体験を実施。
利用者側になると介護者との信頼関係がないと恐怖がつのるし、車いすからの目線(自動販売機やコンビニの陳列棚)の変化がよく分かった。
車のトラフィックのない通りでの体験だったがこれが人通りの多い道や駅などの公共施設ではもっと大変だったと思う。

授業の最後に渡されたのが「大人のおむつ」。これを来月までに試着し、排尿・排便して、経験をレポートにまとめ提出せよとのこと。
テレビの宣伝でよく大人のおむつの宣伝をしているが、いざ自分で装着し体験するとなると・・・。
しかし、いずれはお世話になるのでやってみようと思うが、なかなか簡単には出せないだろう。
思いだけで時間がたつ。。。

11/07/2007

長掌筋を嘲笑すべからず!

昨日は長掌筋にパルスを通電して動かす実習だった。
長掌筋の起始は、上腕骨内側上顆、停止は、屈筋支帯、手掌腱膜。
作用は、手関節の屈曲、肘の屈曲だが、もう一つ、手掌腱膜を緊張させるという作用もある。
患者役の手を押さえながら、手関節を屈曲してもらうと横紋の位置に橈側手根屈筋と長掌筋の腱があらわれるのでその内側が長掌筋の腱。
問題はそれからで、その筋を辿っていくやりかただとうまく長掌筋を動かす筋腹を探せ出せない。
手掌腱膜を緊張させるように、手をバスケットボールを手に乗せるように、大きく開き、かつプロセスの技、アイアンクローをしてもらうことも長掌筋を探すポイントになる。むしろこのやり方の方が筋腹を探せるようだ。
いずれにしろ簡単にさがせると思ったが予想以上に手強かった。
後脛骨筋とともに手強い筋のひとつだろう。

参考=「ボディ・ナビゲーション―触ってわかる身体解剖
参考=「ボディ・ナビゲーション-触ってわかる身体解剖-[DVD]
参考=「詳解国家試験問題集はり師・きゅう師用 2008 第11回~第15回 (2008)

11/04/2007

お薦めの本-第2弾-


筋肉の起始・停止がとても分かりやすく、どう触診していったらいいかが記載されています。
また、触診を助ける抵抗のかけ方なども記述されています。
マッサージの本は、ターゲットとなる筋肉をどうゆるめるのか詳述されているので開業している医療関係者にも最適と言われています。