9/27/2012

アルツハイマー病の新予防法

NHKの「ためしてガッテン」で放映されました。
予防の基本は、食習慣と運動です。

現代は、10人に1人がアルツハイマーになるといわれています。
原因は、脳にある種の原因物質(アミロイドβ)がたまることです。
現代は、アミロイドPETという装置で脳の様子がよくわかるようになりました。
早い方は、40代からアミロイドβがたまるそうです。

しかし、世の中には、アミロイドβがたまる人とたまらない人がいます。
それは何故でしょうか。

最近は、アミロイドPETという装置で生きた人間の脳を調べることができるようになり、アルツハイマー病の研究が進んできました。、

アルツハイマー病を呼ぶリスクは、糖尿病(2型糖尿病)であり、普通の人より2倍高いリスクを抱えていることが分かっています。
何故でしょうか。実は、「インスリン」の分泌がポイントだとわかりました。

通常、インスリンは、糖を細胞にとりこみ血糖値を下げる作用を持っていますが、食べ過ぎると、大量の血糖を処理するために大量のインスリンが分泌されます。
この大量のインスリンが分泌されたままですと、処理しすぎになるため低血糖になってしまう。
そのため、「インスリン分解酵素」というものがあり、この大量のインスリンを分解してくれます。

インスリン分解酵素は、実は、副業としてアミロイドβを除去する役目も持っていますが、この大量のインスリンが増えると、アミロイドβを分解することができなくなり、結果としてアミロイドβが脳に溜まってしまいます。

インスリンが増える原因としては、次のような食習慣が考えられています。
  • 内臓脂肪が多い
  • 運動不足
  • 筋肉減少
  • 炭水化物の重ね食い(ラーメン+ライスを毎日続けて食べるとか)
あるいは、次にような方は、インスリンが多く分泌されています。
  • 糖尿病予備軍の方
  • 肥満の方
  • 運動不足、筋肉不足の方
認知症へのステップ

健康 → 軽度認知症 → 認知症

軽度認知症になると、5年以内に、認知症になるといわれています。

18人中16人が軽度認知症から脱却(大分県の取り組み)
  • 有酸素運動(しりとりなどをやりながら運動する)
  • 料理
  • 昼寝
運動の効果についての最新研究(筑波大学)

ジョギング程度の軽い運動をすると、肝臓でIGF-1という脳の神経細胞を成長させる物質ができる。
アルツハイマー病で主として障害を受けるところは、脳の海馬という領域。
この海馬が軽い運動で活性化し、IGF-1がピンポイントで働く。

運動をするとアルツハイマー病を改善するのに効果があるということが証明されました。

食習慣(糖尿病と肥満)に注意して、運動を継続することが、アルツハイマー病を予防するということです。