1/19/2014

脳梗塞の陰に不整脈

脳卒中と呼ばれる病気には、出血性のものと虚血性のものがある。

出血性のものは、脳出血、くも膜下出血がある。

虚血性のもの(血液が行き渡らない)は、血管が詰まる脳梗塞がある。

日本では、最近は、高血圧の管理が進んできたり、栄養状態がよくなったりして、血管が破れにくくなってきたので出血性のものは比較的に少なくなってきたと言われている。

その分、栄養状態がよくなってきて脂質分が多い食事をとる方が多くなってきているので虚血性の脳梗塞が増えてきているという。

脳卒中の約60%が脳梗塞といわれています。

脳梗塞には、アテローム血栓性(動脈硬化が原因)のものと、細い動脈が詰まるラクナ梗塞、心臓にできた血栓が血液の流れに乗り脳の血管に詰まる心原性脳塞栓症に分けられる。

この中で、心原性脳塞栓症は、血栓が比較的大きく、そのため、脳の太い血管を詰まらせるのでダメージが大きい。

死亡したり、寝たきりや介護になる場合が多い。
有名人でもこのタイプの脳梗塞にかかり、後遺症が残っている。

脳梗塞が発症した場合は、発症後3〜4時間ならばtPAという血栓を溶かす薬や、カテーテルを使った直接に血の塊を除去する治療法がある。

また、再発率が、心原性脳塞栓症の場合は、7割以上なので薬で予防した方がいい。

原因で多いのは、心房細動といわれている。
これは、心臓の左心房、右心房がけいれんしたように震えるもので、血液がよどんで血栓ができやすくなる。

動悸や胸の痛みなどの症状が出てくるが、だからといってはっきしとした症状が出ない場合もある。
確定診断は、心電図を使って行います。

脳梗塞の予防には、抗凝固薬を飲むことが必要です。
以前は、食事制限(ビタミンKを多く含む食品を避ける)がありましたが、最近の薬は食事い制限がないものがでています。

脳梗塞の予防はしやすくなってきているので、家庭用血圧計や定期健康診断などで疑われる場合は、早めに医師に相談し、予防することをお勧めします。