3/04/2010

古代中国の臓腑観

似田敦先生(あんご針灸院)がブログの中で古代中国の臓腑観ということで見解を述べておられた。
もともとは、「漢方の認識 増補 (NHKブックス 100)」から引用されたものだが、興味深かったので紹介させていただく。
これによると、心包は心を覆い、肺がそれを覆う、そのセットの下に、小腸があり、小腸を三焦が覆い、その小腸・三焦ペアを大腸が覆う。
肺、大腸は、五行でいえば、金、心・心包、小腸・三焦は、五行でいえば火となる。
イメージ的には、金を火であぶるという、金の精製工場がイメージされる。
さらに、その精製工場の横に、燃料を供給する、脾・胃が位置づけられ、精製工場から生成された物質を利用する、肝・胆が出力側に存在する。
また、腎・膀胱は、精製工場からの廃棄物を処理する臓器として位置づけられると解説されている。
こう考えると、古代ヨーロッパの錬金術と古代中国の臓腑観がオーバーラップし、非常に分かりやすいし、また理解し易いのではないだろうか。
興味深い。

0 件のコメント: