12/07/2009

バージャー病

第13回鍼灸師国家試験、第7回、8回、15回柔整師国家試験に出題されている疾患です。

■バージャー病とは:
・概要:
手足の中動脈に閉塞をきたす疾患で、そのために組織に酸素が十分に行き渡ることができなくなります。
全国で約1万人の患者がいるといわれています。
男性が女性に比べ、10倍多く、年齢的には20代から40代の青年、壮年層に多いのが特徴です。
 原因は不明ですが、患者のほぼすべてに喫煙歴があり、喫煙との関係が疑われています。

・症状:
手足の組織に酸素不足状態が起こるので結果として、手足のしびれ、冷感、手足の静脈に沿った発赤や痛み、間欠性跛行などの症状がでます。

・診断:
上記の症状の他、足関節と上肢の動脈の拍動の差、血管造影検査などにより診断が行われます。
血液検査では分かりません。

・治療:
まずは禁煙です。
また、血液循環、血栓の阻止を目的とした治療して、抗血小板製剤や血流改善剤、抗凝固剤などの薬剤が使われます。
重傷患者には、交感神経節ブロックや交感神経節切除手術が行われます。
最悪は、指、四肢の切断になる場合もあります。

いずれにしろ喫煙は、百害あって一利なしというべきものでしょう。

《注意》
・自己診断は禁物です。必ず専門医の診断を受けてください。

二十年の長きにわたってバージャー病と闘いながら、化粧品代理店の会社を興し、優良企業に育て上げた著者

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