百日咳が増加しているという。
病理学や臨床医学各論などで勉強したが復習の意味で掲載。
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百日咳は、主にグラム陰性桿菌の百日咳菌による呼吸器感染症の一種。
発症機序は未解明で、特有の痙攣性の咳発作を特徴とする急性気道感染症。
世界的に存在している感染症で予防接種を受けていない人々の間で、地域的な流行が3~5年年毎に起きる。
一年を通じて発生が見られるが、春が多い。
小児期に三種混合ワクチンとして接種されるが、ワクチン接種による免疫の持続期間は約4-12年間とされている。
※三種混合ワクチン:
ジフテリア、百日咳、破傷風の3つの病原菌に対するワクチン。
それぞれ、Diphtheria、Pertussis、Tetanusの頭文字をとってDPTワクチン、DPTと呼ばれることも多い。
症状:
回復までに約3ヶ月を要するので百日咳と呼ばれる。
発症の初期は、軽い風邪症候群のような症状が2週間くらい続く。
その後は、重い咳の発作が2~3週間続く(中期)。
最終的に、約2~3週間以上回復期として持続する(回復期)。
咳の発作は、昼間よりも夜間が起こりやすい。
1日の間で平均15回程度の咳発作となる。
発作が起こると、嘔吐、チアノーゼ、無呼吸、顔面紅潮・眼瞼浮腫(百日咳顔貌)、結膜充血の症状が見られ、尿失禁、肋骨骨折、失神も見られる。
発作による体力消耗は激しく、不眠や脱水、栄養不良等が著しい場合は入院治療が必要。
治療:
日常生活では、咳の発作を誘発させない注意が必要。
たとえば、室温20℃以上(低温は咳を誘発する)とし加湿器により室内の湿度を上げ、水分を十分与え、粘性の高い痰を出しやすくする。
当然に、タバコ、煙を避ける。
医師からの処置として、主にマクロライド系抗生物質を2週間程度投与。
痙咳に対しては鎮咳去痰剤や痰の吸引、時に気管支拡張剤、酸素吸入。
十分な栄養と水分補給。
重症例ではガンマグロブリン大量投与。
なお、注意として、せき止め薬は使用しない。
(以上、(Wikipediaより)
注意:
百日咳の疑いを持った場合は、必ず医師の診断を受け、処置を受けることをお勧めします。
自己判断は、禁物です。マイクプラズマ肺炎など似たような症状の病気もあります。
以下の症状がひとつでもあれば、受診することをお勧めします。
①2週間以上続く咳
②息を吸うときに笛のような音がする
③咳き込んだ後に吐く
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