12/07/2009

潰瘍性大腸炎

第1、3、6、7、8、14回鍼灸国家試験に出題されています。
その他、按摩マッサージ指圧師試験、8、10、11回柔整師国家試験にも出題されている要注意疾患です。

潰瘍性大腸炎:

・概要:
 大腸に潰瘍やびらんができて、下痢を伴う原因不明の疾患です。
原因は不明ですが、免疫機能の異常、食生活の変化などが考えられています。
遺伝的要素も考えられますが、現時点では特異な異常は発見されていません。
 クローン病とともに炎症性腸疾患 (IBD, Inflammatory bowel disease) に分類されますが、クローン病が口から肛門にいたるまでのどの部位にも炎症や潰瘍ができるのに対して潰瘍性大腸炎は、直腸から最大で結腸全体までが病変部位となります。

・症状:
最初は便がゆるくなります。
そのうちに便に血が混じるようになり、痙攣性の腹痛、たびたびの排便が起こるようになります。
症状が重くなると、体重減少、発熱などや、皮膚、眼などの合併症を起こす場合もあります。

・治療:
内科的治療を行いますがひどくなると手術になります。

内科的治療には、おおよそ以下の3つのパターンがあります。
 ①炎症を抑える薬の投与
 ②血液中から異常に活性化した白血球を取り除く治療法(副腎皮質ステロイド剤が効かない場合)
 ③免疫抑制剤

外科的治療は、以前は大腸全摘で人工肛門となる場合が多かったのですが最近は肛門温存療法が開発されています。


《注意》
・自己診断は禁物です。必ず専門医の診断を受けてください。


★潰瘍性大腸炎に関する本

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